「コーヒーの『モカ』ってなんのこと？」
たまに聞いたり、お店でも見かけたりする『モカ』。
コーヒー好きさんなら、なんとなく馴染みがあり、飲んだことがある方も多いのではないでしょうか？
「スターバックスにある『カフェモカ』のことでしょ？」私も以前は思っていたのですが、実は違うんです……！
“OUCHI WORKSHOP”でも質問をいただいた、意外と知ってるようで知らない『モカ』についてまとめてみました。

｜ 世界ではじめて栽培された最古のコーヒーが『モカ』
『モカコーヒー』と言われる『モカ』は、コーヒーの収穫産地をあらわす銘柄のこと。
その昔、さかのぼること15世紀、最初にコーヒーが栽培されたといわれているのが、中東のエチオピアだそうです。そのエチオピアの隣にあるイエメン共和国に、”モカ（Mocha）”という港町があり、そこからエチオピア産やイエメン産のコーヒー豆が輸出されていたことから、コーヒー発祥の地名がブランドとなり、『モカ』と呼ばれるようになったのだとか。
そして誕生以来ずっと今でも、『モカ』は世界中のたくさんのコーヒー好きさんから愛されていて『コーヒーの女王』とも称されています。

そんな『モカコーヒー』は、酸味が強く、ベリーのような果実を思わせる独特の”モカ香”が特徴です。
また、『モカコーヒー』にはチョコレートを思わせるようなカカオの風味もあり、抽出方法次第でデザートショコラのようなリッチで濃厚な味わいを楽しむこともできます。
（私はモカをエアロプレスで、ほんのりベリーを感じるビターショコラのように風味をぎゅっと濃縮して飲むのが好き♡）

ちなみに、この『モカ』という呼び名、コーヒーが広く流通するまでの間は「コーヒーの代名詞」的存在であり、「モカ＝コーヒー全般の総称」という意味で使われることがよくあったそうです。
コーヒー風味のケーキやアイスクリームが「モカ○○」と今でも呼ばれているのは、その名残りとされています。

｜ 『カフェモカ』は”エスプレッソ＋チョコレート＋ミルク”のコーヒー
一方で、スターバックスなどでよく見かける『カフェモカ』は、エスプレッソにチョコレートやミルクを入れているコーヒーのこと。
『カフェモカ』にはコーヒー豆の銘柄指定はなく、『モカ』に限らず幅広い種類のコーヒー豆が使われています。
つまり『モカコーヒー』とは別物なんです……！

「じゃあ、なぜ『モカ』がつくの？」という『カフェモカ』と呼ばれる由来は諸説あるのですが、その昔、『モカコーヒー』が高級だった頃、日常的に似た風味を楽しめるようにイメージしてできたのが、コーヒーにチョコレートを足してつくった『カフェモカ』だと言われています。

もともとのお豆や楽しみ方に違いはあるけれども、ふたつの『モカ』、それぞれのコーヒーに求める味わいはつながっているようです。
そう思うと、たくさんのコーヒー好きさんが、長い間、積み重ねてきたコーヒーの世界はやはり奥深いですね！

いかがでしたか？
『モカ』にまつわる”おまめの知識”や興味が少しでも深まったらうれしいです♡
これからも知っているようで意外と知らな”おまめ知識”を少しずつお届けしてまいります。
気になる”おまめ”なことがありましたら気軽に教えてくださいね！

おうちコーヒーで販売中の『モカ』のおまめはこちら
＞ ほんのりベリーが香るディカフェ